ご挨拶
同時代の茶室ラ・ネージュが30周年を迎えると共に、企画することが茶室の外に出て行くようになってまいりました。
ラ・ネージュを創った時、ここでやっていこうと思ったのは、この地が伏見桃山だったからでした。この血が事実上の首都だった頃、茶室では先端のアートが披露されていたのではなかったか。他所では語れぬことが語られていたのではなかったか。
何より、にじり口をくぐって入ると外での身分の違いがなくなるというのが素敵。
敷地内に、その頃、いつかそこに茶室を建てるべしと場所があり、そこに茶室を建て、細々と活動するうち、様々な出会いに恵まれ、ここから出て、広く、地元の方にご覧いただきたいコンテンツ、演目に出会いました。
そのような、この地を舞台にした歴史上の事件や風俗、縁起を描いた作品があることを広く知っていただくには、一般社団法人格を取るべきでは?と、思うようになりました。
元々展覧会などに500円、ワンコインで入場いただけるようにし、高校生以下無料とさせていただいていたのも、ワンコインで、どなたでも、お茶を飲みながら、選りすぐられたどう自体の、現存する作家による美術作品を心ゆくまで鑑賞し、その場に集う一期一会のお客様とその時を楽しんでいただく為でしたので、非営利型の組織が自分には合うような気がしていました。機が熟し、ようやくそれを設立する流れになりました。
非営利型の組織には、少なくとも私以外にあと二人、他人の理事が必要で、どなたにお願いするべきかをずっと考えていました。
ラ・ネージュという名前だと、何をする組織かわからないのでは?と、一度は違う名前で立ち上げることも考えたのですが頓挫し、やはり、ラ・ネージュの30年の歩みを踏襲し、それに賛同くださる方と、ラ・ネージュという名前で、と、思った時、8月末に泰代さんから「何かお手伝いできれば」と、申し出ていただき、その後智恵さんにお声掛けし、思いがけず2020年5月に無観客でオンラインでラ・ネージュの写真のある空間を見ていただきながらお家から演奏していただいた時の3人での船出となりました。
その後、9月20日に定款が認証され、2023年10月12日、大安吉日に設立。27日には登記完了して今に至ります。
一般社団法人ラ・ネージュは、「芸術を中心に、人々が交流、体験を通して相互理解を深め、世界平和に貢献することを目的とする」と定款に謳っております。
やがては、人々が“そのような時間を持つことができる社会”を創ることも目指さなければならないのでは?と、思いつつ。
設立後初めて伏見桃山、広島、島本町に住む3人がリアルに集える12月1日に、このようなお話しと、展示、演奏をさせていただく披露の会を設けました。
どうぞお越しくださいませ。

