なぜ私(達)がするのか

以前、「日本の三味線色々」について、「これ、本当は、文化庁とかがやる仕事ですよ。」と、言っていただいたことがあります。
今回のこの「伏見再発見!日本の伝統話芸再発見!」を企画し、場所をお借りするのに企画書を持って行った時も、「以前はこういう伝統芸能系の主催イベントもやってい他のですが、今は予算がつかなくてできません。」と言われました。

これまでラ・ネージュの活動を介して出会った、地方自治体系の公立(今は「独立行政法人」になるのでしょうか?)の文化系の博物館の方も、音楽系のホールの方も、別々の時に別々の場所で、それぞれ「ほんとうは、うちのような公立こそ、地元の無名の、でも見所がある若手の展覧会をするべきだと思うけど、上から『動員数』(グッズやチケットの)『売上高』を言われるから、そうなると、”既に知名度がある””確実に人が入る”人のものをとなってしまい、誰もがよく知る、時には外国人の作家のものを、少し毛色、趣向を変えてやる、になってしまうのがいつも歯痒い」的なことを口を揃えて言っておられました。

私は30年前にラ・ネージュを始める時、最初は京都であれば寺町御池のような、ギャラリーのメッカのようなところでやらなければならない、と、思っていましたが、そういうところで始めたならば、継続する為にはやはり「売れる人」(を育てる…も含め)にお願いする、もしくは「誰でもいいから借りてくれる人」に貸す、にならざるを得なくなっていたような気がします。
なので、本当に、自分のやりたいことだけをやる、という意味で、この、私にとってのタラの地、伏見桃山の自宅敷地内で始めることができたというのは本当にお陰様で、今回のイベントのような、地元の人達にとっての公共性があり、伝統文化の振興に関わる様なことですら、国や地方自治体に任せることができないのがこの国や地方自治体の現状で、だからこそ、やりたいと思えば、私、私達がやらなければならないのです。

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