あの、呉竹文化センターの600人収容のホールで開催する「伏見再発見!日本の伝統話芸再発見!」は、基本的に、予定しているチケット価格(まだ最終決定していませんが)で満席(実際には演出の都合で15席ほど潰さなくてはならず、その席数で計算せねばなりませんが、それにしても)にすれば、いわゆるトントンになるよう計算しています。
ですので、これまでにこのイベントの企画についてお話しした時、「え?スポンサーはつけていないんですか?」とか、「補助金は何か受けないんですか?」とかなりの人に言われた時、逆に驚きました。
いや、もっと小さいキャパのところでこの内容を無理にしようとすると、そういう話になるのかもしれませんが、キャパが大きいので。
実は、2年前でしたでしょうか?
私自身は予定が詰まっていて全然やるつもりがなかったのですが、「今なら補助金が取れるかもしれない」という理由で(AFFの2年目のもの)、私にとってはとても大切に実行したかった、今回満を持して3年目の2026年に演じていただくことになった能『金札』を、「2021年12月(年内の実施が条件だったはず)に、その補助金を取って上演したいと思うので、主催者として名義貸ししてほしい」と依頼され、応じてしまい、その時の条件として、元々補助金がなくても実行できる予算組みであることも謳われていたはずなのですが、その時の予算組みはキャパと出演料がそもそも合わず、補助金なしには実行不能な計画で、一応私の方で宮司さんにも予定を空けておいていただいていたにも拘らず、結局11月になっても補助金が下りる(とも落選したとも)連絡はなく、結局こちらから取り下げることになり、宮司さんと繋いだ立場としても非常に恥ずかしい思いをした…ということがありました。また、その時は、主催者が同じ分野(この場合は能)で過去に公演をした時のチラシであるとか、有限会社ラ・ネージュの損益計算書とか、私としては出せないものや出したくないものを提出させられ非常に嫌な思いをしまして。
あと、そもそも「なくても実行可能なものになぜ補助金を出すのか」がさっぱり意味が解らず。本来出すのであれば、普通では無理なことに出すべきなのではないかと思ったり。
何れにしても、この時の、9月ごろ申請したにも拘らず、1ヶ月前になってもまだ下りるかどうか解らない、というこの時の経験は、私をそういうものに頼りたくないと思わせるに十分で。
スポンサーに関しては、例えば伏見のイベントに関して、伏見にこんな企業やお店がある、ということをお越しの方に知っていただくレベルのことはしたいと思いますが、例えば前回の投稿で申した小・中学生の招待券を何枚か持ってもらって、それはその企業やお店から、ということが判るようにできれば、のようなことを思っています。
それは「個人」スポンサーについても同じで。
例えば、どなたか行かれる方が、あと一人分、誰かの招待分を持ってくださったら、
また、自分は遠方だったり、もうなかなか動くことができないから行けないけど、その代わりに誰かを招待してくださったら、そのご厚意の招待券で行かれる方には匿名ご希望でない限り、この方からだということをお伝えし、何らかの形で感想を含めたお礼状がその方に届くような形にできないか。
日頃ガッサリとし過ぎて見えない「金は天下の回りもの」ということを、リアルに体験してもらえないかな、と、そんな風に、思うのでした。
以前、『エンデの遺言』という本(※エンデはあの『モモ』の作者)で、日本ではその教育で有名なシュタイナーがそのコミュニティーで設立した銀行では、預金者が貸し出し先を選べたと書いてありました。
今は、まあ言えば、銀行というプールがあって、それがどこに行くのかは銀行の人が決める。プールに入れてしまえば、そこに入れた人は出口を決められない。
国の補助金にしても、税金を支払った人は、本当にそのお金を文化に回して欲しかったかどうか解らない。企業がスポンサーになる時も同じ。
プールを管理する人ではなく、プールに水を入れる人が水の行き先を決められるようにならないものか?もしくは、プールに入れるのではなく、プロジェクトに直接支払う、見たいな。
一般社団法人では寄付を集めることができますが、その使い途について、きちんと寄付をする人が選べるようにしたい。つまり、返礼品はそのイベント自身で、かつ、真水で目的地に渡り、匿名ご希望でなければニックネームも含め、どなたからの善意が集積したのかが判るような、そんなプラットフォームになるのだと思います。
私自身は、いつか、この体験を本にするなどして、収入を得られたらいいかな、と、そんな風に思っています。
あ、寄付、プラットフォーム、と、書きましたが、イベントそのものは、できるだけ、今後も人さえ集まればチケット代だけで賄えるようにしたいと思います。
ただ、明日夜も打ち合わせする3年後の『金札』に関しては、ご縁と、そうする必然性があり(またその理由は後日述べます)、東京から宝生流の方々に”も”お越しいただくことになりました。また、それが決まる前から、藤森神社のお祭りが題材となる和泉流の狂言『見物座衛門 深草祭』を東京からお招きする野村万蔵さんにお願いすることになっていました。その会に関しては、そんな風に、東京から沢山の方々にお出でいただくので、もちろん、普通にチケット代金を上げる、で対応すれば、一般的な能の公演と同じような料金での上演が可能と見込まれますが、1、2回目と同様な料金に抑えようと思えば、1回目、2回目から有志の方には「応援」チケットをお買い求めいただければ大変有難いと思います。
今までは一人で何でも決めていましたが、これからは、有難いことに、いい意味で相談できる人がいます。近々詳細を決めてご案内するようにいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
